ミャンマー旅行記も5日目、最終日になりました。
今回は、ダラに行ってきたお話です。
ダラとは?
ネットで「ミャンマー ダラ」と検索してもらうとわかるのですが、ダラは最貧地区とも言われており、ぼったくりの被害も多く報告されている場所です。
▼場所はこちら
実は私は今回ダラに行くまで、ダラという場所も、貧困地区だということも知りませんでした。ではなぜ行くことになったのか???
ヤンゴンにて、ダラへ誘う勧誘を受ける
スーレーパゴダに向かい歩いていると、お兄さんに声をかけられました。
「どこから来たの?日本人?」
「スーレーパゴダ暑いから、今の時間より夕方の方がいいよ。」
「何ならいいところ知ってるよ。」
とつたない英語で話しかけてきます。
大学生と言っていました(多分嘘)。従妹が日本にいるんだ!と言って、多少日本語を織り交ぜてきますが、テンション高くてついていけません。。。
「ここからすぐのところに蛇寺が見られるところがあるから、そこなら涼しいし、底に行った後に夕方スーレーパゴダ見たらいいんじゃない?案内するよ。あなたもハッピー、私もハッピー!」
正直どうでもよかったのですが、蛇寺は面白そう、と値段を聞くことに。
「一人2,000チャットだよ。ここからすぐのボート乗り場からボートに乗って3分。それ以外お金かからない。」
お金に関してはきちんと5回くらい聞きました。
「お寺も無料だよ」
まぁ金ぴかのパゴダは一つ見たし、スーレーパゴダより安いし、行ってみるか、と案内してもらうことに。
すぐすぐ!とか言っていたのに、なんだかんだ10~15分くらい灼熱の中歩きました。
▼ボート乗り場
ローカルの人は乗り合いでしたが、乗り合いでも貸し切りでも値段は変わらないというので貸し切りで向かうことに。
お兄ちゃんのノリが私には合わないのと怪しいので、話はだいぶスルーしていました。
向こう岸に着くと、ボートの運ちゃんに2,000チャット払って!と。
「帰りは僕のおかげで無料だから、行きだけ」
なるほど、最高に怪しい。
よく旅先には本当に親切な方もいますが、騙してくる人もたくさんいます。日本人なのでなおさら。これは後者のパターンや、と思いつつも、まぁボート漕ぎには払ってダラに降り立ちます。
(写真撮るの忘れた~!!!)
ダラに到着
降りて少し歩くとマーケットが広がっていて、のどかな雰囲気。
バイクタクシーなどの勧誘がうじゃうじゃいます。
案内人、それらを通り抜けてずんずん歩いていくと、2台のバイクが待っていました。偶然か、必然か。それらに乗るように言われ、乗って進んでいきます。
「蛇寺、フィッシュマーケット、津波村(津波の被害を受けた場所)とかを見せてあげるよ!」
と意気揚々に語る案内人。
さて街並みはというと、のどかで、ところどころ蛇をテーマにしたような建築があります。なるほど、町全体に蛇を扱っている建築が多いのねと。街並み自体はとても好きでした。
蛇寺で案内人と揉め始める
そして最初の蛇寺に到着。
「写真は無料だよ!」
「撮ろうか?撮ろうか?そこ座って!ほら!」
「撮った写真見せてよ!」
お寺自体はシンプルなものですが、この案内人、う~~~~ん。
挙句の果てに、私たちが撮った写真見たさにスマホの画面を覗いてくる始末。消したというと、なんで消したの?なんで??と。勝手にさせてくれ。英語も訛りを標準語だと思っていて単語が通じん。この時点で愚痴ばかりです、ひねくれた私は。
蛇寺を見終わって帰ると、友人が何やら案内人と話しています。
(友人)「このバイクお金かかるんだって。」
は????????
最初、全部込みで2,000チャット、それ以上でもそれ以下でもないと言われました。
値段を聞いてみると、
「3,500チャットだよ。」
値段もひときわ高いです。これははめられましたね。
しかも、さらに話を聞いていくと、
「15分3,500チャット。」
情報を小出しにしてくるスタイルですね。
もちろんそんなこと聞いてもないし、値段について再三確認しても一言も触れていなかったので、抗議です。英語で問い詰めます。
「え?君運転できるん?できないでしょ!だから運転してもらってるの!払うのは当たり前でしょ!そんなに嫌なら免許取ってくれば?ていうかここから歩いて帰れば!?僕も帰るし!」
みたいな子どもみたいな言い訳が延々と出てきます。
私も悪いのですが、ああ言われたらこう言ってこう言われたらああ言ってを繰り返していたら英語が理解しきれなかったようで会話ができません。同じ言葉しか返ってこん。
正直歩いてもそんなに遠くないので歩いて帰った方がましだと、歩いて帰ろうと思っていたら、友人が仲介に入ってくれました。
そんな一悶着を終え、他の観光場所はスキップしボート乗り場まで送ってもらうと、料金は7,000チャット。15分を少しオーバーです。そうなるよね~。
何を言ってもしゃーないので、7,000チャット払います。案内人はそのあと家に帰っていきました。
バイクの運転手は悪くないので、google翻訳で「あの人は私たちを騙していた。揉めてしまって申し訳ありません。」とミャンマー語で見せると、見事に無反応。バイクの料金を奪い取るように受け取るあたり、町全体でぐるでやっているのだなと確信しました。
日本人は実は船は無料
帰りは小さなボートではなく、その横にあるしっかりした大きな船に乗り帰りました。豪華客船ばりのいいやつです。こちらは日本から寄付された船らしく、日本人はパスポートを見せると無料になります。そう、日本人ははなから無料だったのですよ。
・/・/・/・/・/・/・/・/・/・/・/・/・
反省を踏まえた、ダラの正しい観光の仕方
①誰に声をかけられても、「ダラ」「蛇寺」に案内すると言われたら断り、自分たちの足で向かう。
②小さなボートではなく大きな船に乗ってダラに向かう。その際、日本人だと言ってパスポートを見せると無料です。
③ダラに着いたら、着いてすぐのバイクタクシー等の運転手の勧誘はかわす。
④歩きで回らない場合は、バイクタクシー等の運転手と事前にしっかり値段交渉をする(歩きで観光場所を回ろうとするとかなり時間がかかるかと思います)。聞くことで、「一人当たりの値段」、「その値段が1回なのか時間制か」はマストです。やりとりを録画しておくと後から言い訳できないのでなお良し。
※自転車があるかは確認していませんが、もしあったら自転車が良いと思います。
⑤帰りも大きなボートに乗って帰る。もちろん無料。
基本的に見えるかもしれませんが、本当にぼったくりに合う方が多いらしいので気を付けてください。高い金額でも構わないという方は案内をお願いしてもいいと思いますし、なるべく安く行きたいという方は十分に気を付けましょう。
ぼったくりはありますが、街並みは素敵で、ゆっくり観光したくなる場所でした!いつかリベンジしたいと思います!
※小話
ダラに繋がる橋の建設に着手しているらしいので、いつの日かボートではなくバスで行けるようになる日も来るのかもしれませんね。