まれいしあ日記

留学生の綴る日記です。マレーシアのこと、留学のこと、書いていくよ~!

マレーシア留学の良い、悪いを一挙まとめ!

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今や海外留学も一般的になり、多くの人がいろいろな国で学んでいます。

しかし、いざ海外留学をするとなると、どこの国にしようか迷うもの。

そこで本記事では、マレーシアに実際1年間留学した私が考える、マレーシア留学のメリットとデメリットを解説します。

 

マレーシア留学のココが良い!

留学費用、生活コストが安い!

留学にかかる費用といえば、学費、生活費が主です。

他国に留学する場合、「留学生費用」というものが存在します。日本ではこの費用がないためあまり馴染みがないのですが、自国民の学費に比べ、留学生の学費は高く設定されています。物価の高い国だとそれが馬鹿にならないのですが、マレーシアでは私立大学の留学生費用でも日本の国立大学1年分くらいと他国に比べて安め。もちろん学校によって費用も違うので要チェックです。

生活費では、特に外食にかかるお金が安いため、抑えようと思えばかなり抑えることができます。もちろん他の国の料理は高めですが、ローカルのお店であれば300円くらいで美味しいものはたくさんあります。基本的に日本の物価の半分くらいなので、日本に住むよりはあまりお金を使わない生活が可能です。

多文化の国ならではの経験ができる!

 

マレーシアはおおまかに3種類の人種が混在しています。マレー系、中華系、インド系です。それぞれ文化が違うため、付き合う友人によってさまざまな文化体験ができます。お家にお邪魔して日本の家との違いを学んだり、ラマダンのファスティング明けに一緒に食べたりと、色々な文化が混在しているからこそできる経験が溢れています。

また、普段使用する言語は英語ですが、様々な文化に触れるうちに「もっと言語を学びたい」という意欲が湧く人も多いです。私立大学には中華系が多いため、マレー語はもちろん、中国語を友達から教えてもらうこともできます。

そして観光。仏教やヒンドゥー教の寺院や、モスクなど、文化や宗教が混ざり合っているからこその観光スポットがたくさん。

多文化の国に滞在することで、いつの間にか他人に対する許容範囲が広くなり、個性や人それぞれの違いを寛大に受け止めることができるようになります。

 

マレーシアについてのよくある疑問をまとめた記事はこちら。

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食が美味しく種類が多い!

上記で説明したように多文化な国なので、食の種類も非常に多いです。マレー、中華、インド料理はもちろん、近隣諸国の料理や、もちろん日本食もあります。

モールを覗くと、様々な国の料理が並んでおり驚くことでしょう。そして、その中でも日本食は群を抜いて多く、人気があります。日本が恋しくなったら日本食を食べることができます。

英語は公用語!

マレーシアでは、マレー系はマレー語、中華系は中国語、インド系はタミル語を主に使用します。しかし、多人種が混在しているため、公用語はマレー語と英語。地方ではマレー語を主に使用していることとは思いますが、学校があるような場所や大体住む場所、行く場所では英語が話されています。同じ人種ではそれぞれの言葉を使用していますが、人種を超えるときは基本的に英語です。通学していてマレー語を使用するのは、ご飯を食べるときに注文するときくらい。簡単なもののみです。しかも英語も通じます。

実はマレーシアは英語のレベルがかなり高く、こちらではシンガポール、フィリピンに続いてアジア3位の実力とされています。イギリス領だった歴史があるため、英語はイギリス英語。小学校の授業なども英語で受けてきた人も多いです。そして、中華系だから家では中国語を話すんだろうという思い込みも間違い。家庭によってそれぞれ違い、家で中国語を話す家庭もあれば、英語を話す家庭もあります。つまり、英語のネイティブも非常に多いということです。留学に行くような私立大学だと、高校で他国へ留学していた、短期留学していたなどの経験がある人も多く、基本的に英語のレベルは非常に高く流暢です。

マレーシアに留学していると言うと「マレーシアって英語勉強できるの?」と聞かれることも多いのですが、答えは「できます」。普段から英語を使用する国なんです。

人が温かい!

国民性だと思いますが、温かい人が多いです。話しかけるとにこにこの笑顔で対応してくれます。タクシーに乗っても、陽気に話しかけてきてくれます。

※もちろん人によります。

私の感覚ではマレー系の人はかなり親切にしてくれるイメージ。その分すぐ電話番号を聞かれたりもするので、嫌な時は断ってくださいね...(笑)

英語コースや他国の大学入学支援制度がある!

マレーシアの大学はコースが非常に充実しています。日本では学部ごとに分かれているのが普通ですが、こちらは少し違います。まず、そこの大学でずっと学ぶか、それともそこの大学で1~2年勉強して他の大学に転校するか。

そこの大学でずっと学ぶのであれば、学部や専攻といった分け方になります。後者では、最終学歴を別大学(基本的に他国)にしたいけど、費用を抑えたい、最初はマレーシアで学びたいという方にお勧めのプラン。いろいろな大学がこういったプログラムをもっています。アメリカ、カナダがポピュラーです。基本的に1~2年マレーシアの大学で勉強し、希望の大学の試験を受け、転入するという形で、マレーシアの大学での単位が転入先の単位に交換できます。

他にも、マレーシアでは、大学に入る前に1年間勉強することも多いです。日本でいうと、「高校⇒1年勉強⇒大学」のようなイメージです。この1年間、英語のコースをとることもできますし、他大学転入のプログラムをとって1年間だけ勉強し、転入先で3年間だけ勉強するという、(それプレ大学というかただの大学1年やん...)みたいなプログラムもあります。マレーシアの大学を考えているけど、どこの大学がいいかわからない、視察したい、でも英語の勉強もしたいという方は、英語のコースをとりあえずとって、勉強しながらさまざまな大学を調べるのも一つの手だと思います。

近隣諸国へ安く行ける!

マレーシアはAir Asiaの拠点となっており、空港を一つほぼ占有してしまうほど。

また、近い国が多いこともあり、様々な国に安く飛行機で飛ぶことができます。

週末に1泊2日で旅行も夢ではありません。シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナムなどなど、日本からでは考えられないほど安い航空券が出ているので、色々な国を旅するのが好きな方にはとってもおすすめな国です。

 

 

マレーシア留学のココが悪い!

英語はマレーシア訛り

マレーシアは英語が公用語になっているといえど、その英語はマレーシア訛り。特徴としては、抑揚が訛っていることと、語尾に「lah」をつけることです。オッケーなら「オッケーラー」。ソーリーなら「ソーリーラー」。中華系だとたまに「ma」を付けたりします。もちろん使用する単語などにも国柄は出ますが、大きな特徴はこの2つ。

私も最初は聞き取れず、かなり苦戦しました。話すスピードも速いので意味が分からず...。しかし、この訛りがあることで少し親近感が湧いて英語を話すことに対する抵抗が私は薄れました。

もし語学留学で綺麗な英語を勉強したいのであれば、マレーシアは向かないでしょう。しかし、とにかく英語を話したい、使いたいという人にはぴったりだと思います。

人種間でのいざこざがある...?

マレーシアにいるとうすうす感じるのが、同じ人種同士で集まるなぁということ。文化も食べるものも同じですから、一緒にいて楽なのでしょう。私もなんだかんだ日本人といると安心感があります。しかし、たまにそれぞれ嫌い合っているなどという話も耳にします。陰ではお互いのことを悪く言っていたりなんていうこともあるようで。

これも全ての人がこうだということは全くありません。事実、私の入っていたサークルでは人種関係なく仲が良かったですし、色々な人種ミックスでいつも一緒にいるグループもあります。

こればかりは人によるとしか言えませんが、こんな話もあるんだよということです。

豚肉、牛肉、お酒が高い

マレーシアはムスリムの国ですから、お酒が非常に高いです。と言っても価格は日本と同じくらい。物価を考えると高いです。また、日本のような飲み放題といった制度は普及していません。ワインやカクテルを出しているのは基本的にバーで、友達と呑むならビールがほとんどでしょう。ビールをバケットでもらって瓶から注いで呑むことが多いです。マレー人は生まれつきイスラム教で改宗はできないため、お酒と豚肉は生涯禁止です。が、たまに呑む人もいるらしい。ソフトドリンクを飲んでいるように見せかけてとかね。あまり大きな声では言えないです...。間違ってもイスラム教徒をお酒に誘わないでくださいね。

豚肉も同じ理由で高いです。ばかみたいに高いということはないのですが、鶏肉に比べるとやはり高い...。そして、スーパーなどでは売られている場所が別コーナーです。そう、見つけづらいんです。また、カットの仕方も日本と違うため、薄いスライスはあっても、生姜焼きにできるような厚切りはなかったり、とんかつに向いた切り方のものもなかったりと、料理の幅はかなり狭まります。

牛肉はイスラム教徒も食べられるのですが、シンプルに高いです。オーストラリアからの輸入品が多く、鶏肉の近くで売られていることが多いです。ラムも同様に売られているのですが、比べるとやはり鶏肉が無難ですね。

意外と生活費がかかる

マレーシアの物価は日本の半分か3分の1くらいだというお話をしましたが、私の感想としては、「そんなに安くない」です。ローカルのものを食べるなら、もちろん安くて美味しいものが食べられます。しかし、色々な国の料理を食べたり、日本食を食べたりとなると、なかなか値が張るものです。日本で食べるのとさほど変わりません。

自炊しようとスーパーにいくと、野菜も安いものは安いです。が、平均の価格としては日本より少し安いくらい。断トツで安いのは、フルーツとローカルの野菜です。他は日本とそんなに変わりません。そして乳製品は高い。チーズも高いですし、ヨーグルト400gは100円では買えません。

洋服は、こだわるかこだわらないかです。もちろん安いものもたくさんあります。しかし、値段と質を考えると、同じ値段でももっと質の良いものが日本なら手に入ると思ってしまい、毎回買いません。安いものは生地がぺらぺらなので、マレーシアで着る分にはいいのかもしれませんが、とても外に着ていくには安っぽすぎるなぁというクオリティ。ここは妥協できません...。

最後に居住費です。日本だと学校の寮は3万円で住めるところも多いと思いますが、マレーシアも同じです。自分で安いところを探せばもっと安いところを見つけることもできますが、2万5000円ほどはするかと思います。そして、基本的にリビング、キッチン、お手洗い、シャワーは共用です。自分の部屋についているものは価格が上がり、完全なアパートの1室だとかなり値が張ると思います。マレーシア移住特集などでよくマレーシアの家賃は安いと言っていますが、部屋の広さ、ジム、プールがついた値段ということを考慮すると、働いている人には安いかもしれません。しかし学生には厳しいため、自分の予算と相談して住む場所を決めましょう。

国民性がゆるいのでたまに適当

日本と比べると、マレーシアの人はかなり陽気でゆるい性格をしています。それはいろいろなところで発揮されます。良い方面にも、悪い方面にも...。

私が留学で使用したエージェントは、現地オフィスのサポートは2学期からほとんどありませんでした。1学期もたまにセミナーを開くのみでしたので、それがなくなっただけなのですが。私は干渉されるのがあまり好きではないためサポートというサポートは特に必要ないのですが、それで高い値段を取られていると思うと全然納得はできません。大体ぎりぎりで連絡してきます。じゃあ何もしなくていいから返金してくれ。

次に警察。マレーシアでも駐禁があり、駐禁をすると通知が車に置かれます。インターネットで罰金を払えという旨なのですが、大体払わないそう。それでいいんだ...。道端で警察に捕まってもチップを渡すと見逃してくれたりもするそうです...。

タクシーのドライバーも、チップ次第で許容人数以上乗せてくれる人も少なくないそうです。みんな現金主義なんですねぇ。

私がマレーシアに来た時に利用したマレーシア航空もそんな国民性満載のトラブルがありました。 

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電車があるもののまだ不便

マレーシアはクアラルンプールを中心にかなり発展しており、電車の線、本数も多いです。電車も快適で安いので移動にはもってこいの手段なのですが、一つ問題が。

電車の線の作り方が問題なんです。すべての線がKL Sentral駅を中心に作られているのです。

つまり、クアラルンプール中心地に行くのであれば便利だけれど、一度都心まで出なければどこにも行けないということ。日本に例えると、群馬から栃木に行きたいのに、東京に出なければ行くことができないという状況。不便すぎませんか...?

そこで結局タクシーを利用することが多くなるんです。これも絶対渋滞の原因の一つだ...。

 

マレーシア留学は良いの?悪いの?

マレーシアに留学した身として、マレーシア留学はおすすめします。もちろんデメリットもありますが、何より食が美味しく、人が温かく、英語を話すハードルがかなり下がったなぁと思います。また、多文化が共存しているので、非常に生きやすいです。

何より、留学を金銭面から悩んでいるなら、マレーシアはとてもおすすめです。他の英語圏に行くよりはかなり価格を抑えることができます。

悩んでいる方は一度マレーシアに旅行して、その空気を感じてみてはいかがでしょうか。